オーストラリアの犬猫風景(1)

 

2012年6月24日(日)

 

6月21日に日本で昼の長さが一番長い「夏至」を迎えましたが、一方南半球のオーストラリアでは逆に「冬至」を迎えており、夕方4時半頃には薄暗くなります。 気温は15度も上がらない時期ですが、日曜日の今日は小春日和のようなポカポカとした陽射しでしたので気分転換に近所を散歩してきました。

誰もいない公園
誰もいない公園

冬だというのに芝が青いのはオーストラリアらしいですが、お昼2時ころの公園は「カラッポ」、サッカーグラウンドが6つくらい入る広場は誰でも自由に入れますが、犬と散歩する人影すら見当たりません。日本から見るとうらやましい限りですが…。

 

実は、犬は犬用のグラウンドが別の所にも用意されているのでわざわざこっちの広場に来る必要がないのですが、(犬用広場はまたの機会にご紹介します)税金がしっかりと地域のコミュニティや犬のために活用されているとも言えます。でもちょっともったいない気もするくらいの広さです。

 

こんな広い場所が至る所にあるのですから、犬の散歩は結構ハードです。知人、友人に聞くと1日2時間以上(歩き&ドッグラン)を使っているとのことで、日本のワンちゃん達が「草食系?」だとすればオーストラリアのワンちゃん達はバリバリの「体育系」なのかもしれません。

実はアーガイルディッシュではオーストラリアの犬と日本の犬の運動量の違いを現在さらに詳しく調査しています。といいますもの、「運動量」の違いで与える1日の給餌量が大きく異なるためです。以前からアーガイルディッシュでは海外で市販されているフードの給餌量を環境の異なる日本の犬にそのまま当てはめてよいのか疑問をもっており、そのため自分達で日本向けのフードを作るに至ったという経緯があります。データの集計結果が出次第またご報告いたします。

体育会系? ワンちゃん達
体育会系? ワンちゃん達

さて、次の写真はオーストラリア内陸の田舎町での1コマ。しばらくぶりに農場から街にでた「ご主人様」を待つ犬君達といったところ。吠えることもなく、「待つのも仕事」と言わんばかりの雰囲気でした。通行人が往来しようとじっとご主人様のお戻りを待っております。

 

 

こちらはシドニー(ロックス)のカフェで休憩した際の1コマ。ここでも人ごみの中、ワンちゃんは「ご主人様のお茶」が終わるのをじっと傍らで待っています。

「だって私は犬だからしょうがないじゃない、つまらないけど待つわ」というような顔しています。

 

オマケ:お爺ちゃん。我々がお茶が終わって、1時間くらい見物して戻ってきてもまだそこで新聞読んでおりました。(笑)

オーストラリアでも日本のようにペットの「コンパニオン化」は一部見られますが、日本ほどではありません。オーストラリアでは「人間が主人」であり、犬君たちは「人間」の生活に従属するという躾が徹底されていますので、こうして一歩街に出て「犬のいる風景」を見てもそう感じることができます。

おそらく、これはパピーの時期に十分に親や兄弟の中で過ごし、犬社会の「縦関係」も経験しているため、人間との生活が始まっても自分が「犬」であることを理解できているのでしょう。

 

蛇足になりますが、オーストラリアから輸入されたボーダーコリーやオーストラリアンシェパードなどは「自分よりも上」と認めた者の言うことしか聞きませんので、しつけ方が曖昧だと、飼い主も犬も混乱する…ということが起こったりします。 お互いのためにも「ぶれないように」しつけましょう。 尚、彼らには「ふるさとの味」であるアーガイルディッシュをぜひお奨めします。(笑)